コロナ禍中のドタバタ その1「声のお仕事」

 2月末の二期会公演以来、すべての仕事がキャンセルとなり、収入を得なくてはとバイト探し。

できれば声を活かせる仕事をと思いながらいろいろ物色していたところ、「朗読・ナレーション」のお仕事の求人広告を見つけたので早速応募してみたところ、面接通過。

面接時のパフォーマンスを持ち上げられつつ、サンプル音源収録に系列のスタジオに呼ばれた。


自宅から1時間半かかる距離の移動に、自粛期間中であったためこちらとしては、恐る恐るだった。

初見の原稿をいくつか読みあげ無事収録終了後に、ディレクターという人に呼び止められ、「是非当社が受注している企画の朗読劇CD収録にキャスティングしたい」と話を持ちかけられたので、お受けしたいと返答したところ、キャリアがないのでキャストとしてねじ込むためにまずレッスン形式のオーディションを受けてもらいたい、ということになった。


別日にまたスタジオに出向き、ベテラン声優さんのレッスンを1時間(無料)受ける形でのオーディション(というよりもレクチャー)を受講した。

原稿の読み方や朗読演技についてアドヴァイスを受け、未経験の身としてはとても勉強になった。

そのオーディションの結果、めでたく「合格」となった。


別日にまたスタジオに呼ばれ、台本と契約書を渡され、詳しく話を聞くと、

  • ノルマなし
  • ギャラ1,000円、販売数1万枚超えたら都度10万円
  • 指定する講師のレッスンを10回以上受けること(7万円一括払い)
という条件を提示され、結局契約は結ばないことに決めた。

仕事をして報酬をもらう(そのレベルに達する)には、特別なことでない限り、コスト・時間・エネルギー等何かしらを注ぎ込む必要があるのだなぁ、と打ちのめされた。

この春以来の五里霧中の迷走は、始まったばかり。。。

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