SENATVS POPVLVS QVE ROMANVS

というわけで、SPQRを求めて街をさまよってきました。
ラテン語の、「元老院とローマ市民(ひいては古代ローマ共和国全体を表す)」という言葉のイニシャルで、演説する時なんかにも冒頭に「みなさぁ〜ん(ガバチョ調)」とやるかわりに、「セナトゥス、ポプルスクェロマヌス!」と呼びかけたりしてたのだろう。
で、まず元老院の建物。フォロ・ロマーノ(Foro Romano)という、当時ローマの政治経済の中心地だった所の遺跡群の一角。

元老院議員はラテン語でsenatus、イタリア語ではsenatoreなので元老院自体はSenatoriumとか、そんなかんじかと思って炎天下の中を探しまわったけれど見つからない。そのかわり元老院があるであろうあたりにCuriaという、なんだか台所とか食事を連想(日本語だなこりゃ)させる標識のかかった建物がドッチリと建っている。とりあえずそこら辺のものを片っ端から撮影しておいて家で辞書引いてみたら果たしてその“クーリヤ”が元老院であることが判明した。
「ブルータス、お前もか!」の現場もこの近辺かな。
そのユリウス・カエサル(Julius Caesar)。イタリア語風に発音すると、ジュリオ・チェーザレ(Giulio Cesare)。遺跡の外におわします。モロ逆光。

帝国時代に入ると、武勲のあった皇帝が凱旋門を建てる。その凱旋門に刻まれる文章にも必ずSPQRが含まれているのだけれど、携帯カメラの限界。とりあえずその辺に転がってた手頃な石を撮影。

ラテン語、ちゃんとは読めないのだけれど、単語を拾ってみると、ロムルス・民衆・審議・裁判、云々みたいなことが書いてある、みたいな気がする。

さて現代。ローマ市の紋章は、王冠の下の赤い盾に金(もしくは黄)色で"†SPQR"、となっている。この紋章が、ローマのバスやタクシー、水飲み場、マンホールのふたなど、公共施設のいたる所にある。写真はバス。紋章自体は見にくいね。。。

これは広告板。催し物のポスターなどが貼られる。

あと、これはちょっと掘り出し物。コルソ通り(Via del Corso)の北よりにある、教会付属の病院の壁で発見。

曰く、「SPQR-この病院で使っている水道は1572年4月から中断されることなく続いており、ローマ最古のものです。1981年記念に記す。市営電気・水道会社。」



……ついでにこんなものも見つけた。




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