
行ってきました。久々に、売れっ子歌手をみてきました。ヴェローナ野外歌劇場7月30日のトスカ。
配役は、トスカ:フィオレンツァ・チェドリンス(Fiorenza Cedolins)、カヴァラドッシ:マルセロ・アルヴァレス(Marcelo Alvarez)、スカルピア:ルッジェロ・ライモンディ(Ruggero Raimondi)他。
時は1800年6月中旬。政治犯としてサンタンジェロ城に捕らえられていた旧知の友をかくまうことになったカヴァラドッシは、そのことを気性の激しい恋人(ローマの女!)トスカに対しても隠さざるを得なかったことからあらぬ嫉妬を買ってしまい、その隙を、彼女に横恋慕している警視総監スカルピアにつけ込まれてしまう、という、大まかにはこんな話。
午後4時過ぎにヴェローナに到着した頃は、いつも通りのかんかん照りだったのだけれど、諸々の用事を済ませた5時半頃から空模様が怪しくなり始め、レストランに入った6時過ぎ頃から土砂降りの大雨。ぽつぽつき始めた頃に最初に見つけたレストランだったが、料理はまずまずだったけれど給仕の愛想満点で、とても気分が良かった。冷静になってみれば当たり前なんだけど、ローマだと、なかなかこうはいかないので。
一時間半程粘って様子をみていた間、なかなかやむ気配がなかったのだけれど、とりあえず、と会場のアレーナに向かい始めるとみるみるうちに雨が弱くなり、入り口近辺に着いた頃にはすでにやんでいた。

そして、席まで這い上がって再び空を見上げてみると、会場近辺の上空はすでに雲がなくなっており、舞台上ではお掃除隊が一生懸命モップがけをしていた。僕らがとった席はむき出しの石に直接腰を下ろすような席で、当然ぬれていたりひどいところは水がたまっていたり。皆持参のビニールや、レンタル座布団を敷いて観劇した。雨が降って、これは涼しくなるなと期待していたのだけれど、皆ひしめき合うように腰掛けていたので湿度ばかり上がってお尻の下は終わるまで生暖かいままだった…。
今年の、このトスカは新演出。

でっかい銅像っぽいハリボテは、よくわからないけれど、サンタンジェロ城のてっぺんに立っているやつかなぁ。剣もってたかなぁ。。。まぁでも、いい雰囲気。その剣を持っている右腕は場面によって上がったり下がったりしていた。
やがて場内放送があり、開始直前にぽつぽつと恒例のろうそくがともり始め…

演奏開始。
一番楽しみにしていたのは、やっぱりアルヴァレス。のびのびと、余裕を持って演奏しているように感じられた。再終幕のアリア『星は光りぬ』が終わったあとアンコールがかかったけれど、歌ってはくれなかった。チェドリンスは、波があるような、箇所によっては声・言葉が聞こえなくなってしまって、僕はあまり好きになれなかった。ライモンディは、元々あんまり好きではないのだけれど、さすがベテラン、滑舌もよくとにかく声はよく聞こえていた。エロオヤジっぷりが思ってた通りで、あはは、という感じだった。演技は遠すぎてあまりよく見えず。
第二幕、トスカとスカルピアの緊張感あふれるやり取り。

最終の第三幕では、皆ノッてきて、思わず一緒に声を出してしまう人がいたり、それに対して即座に、シーー!と押さえ込みに入る人がいたり。
最後の最後、助かると思い込んでた恋人が本当に死んでしまったことを知ったトスカが錯乱して身を投げる、という涙なしには見ていられないはずのシーンで、オーケストラが奏でる超有名な旋律にあわせて、隣の女の人が、「な〜な〜な〜、ななななな〜っ、なな〜♪」とやるもんだから、意表をつかれて、ププッ、となってしまった。おまけに舞台上では、トスカが身を投げた瞬間に暗転して、再びライトアップした時には、トスカがどこからか出てきたのか十字架片手に後ろ向きでハリボテのてっぺんでポーズをとっていた。演出の意図が、解らなくもない気がするけれど、ちょっと???だった。
しかし、大満足。行ってよかった。聴けてよかった。見れてよかった。雨やんでよかった。疲れたけれど。
時は1800年6月中旬。政治犯としてサンタンジェロ城に捕らえられていた旧知の友をかくまうことになったカヴァラドッシは、そのことを気性の激しい恋人(ローマの女!)トスカに対しても隠さざるを得なかったことからあらぬ嫉妬を買ってしまい、その隙を、彼女に横恋慕している警視総監スカルピアにつけ込まれてしまう、という、大まかにはこんな話。
午後4時過ぎにヴェローナに到着した頃は、いつも通りのかんかん照りだったのだけれど、諸々の用事を済ませた5時半頃から空模様が怪しくなり始め、レストランに入った6時過ぎ頃から土砂降りの大雨。ぽつぽつき始めた頃に最初に見つけたレストランだったが、料理はまずまずだったけれど給仕の愛想満点で、とても気分が良かった。冷静になってみれば当たり前なんだけど、ローマだと、なかなかこうはいかないので。
一時間半程粘って様子をみていた間、なかなかやむ気配がなかったのだけれど、とりあえず、と会場のアレーナに向かい始めるとみるみるうちに雨が弱くなり、入り口近辺に着いた頃にはすでにやんでいた。

そして、席まで這い上がって再び空を見上げてみると、会場近辺の上空はすでに雲がなくなっており、舞台上ではお掃除隊が一生懸命モップがけをしていた。僕らがとった席はむき出しの石に直接腰を下ろすような席で、当然ぬれていたりひどいところは水がたまっていたり。皆持参のビニールや、レンタル座布団を敷いて観劇した。雨が降って、これは涼しくなるなと期待していたのだけれど、皆ひしめき合うように腰掛けていたので湿度ばかり上がってお尻の下は終わるまで生暖かいままだった…。
今年の、このトスカは新演出。

でっかい銅像っぽいハリボテは、よくわからないけれど、サンタンジェロ城のてっぺんに立っているやつかなぁ。剣もってたかなぁ。。。まぁでも、いい雰囲気。その剣を持っている右腕は場面によって上がったり下がったりしていた。
やがて場内放送があり、開始直前にぽつぽつと恒例のろうそくがともり始め…

演奏開始。
一番楽しみにしていたのは、やっぱりアルヴァレス。のびのびと、余裕を持って演奏しているように感じられた。再終幕のアリア『星は光りぬ』が終わったあとアンコールがかかったけれど、歌ってはくれなかった。チェドリンスは、波があるような、箇所によっては声・言葉が聞こえなくなってしまって、僕はあまり好きになれなかった。ライモンディは、元々あんまり好きではないのだけれど、さすがベテラン、滑舌もよくとにかく声はよく聞こえていた。エロオヤジっぷりが思ってた通りで、あはは、という感じだった。演技は遠すぎてあまりよく見えず。
第二幕、トスカとスカルピアの緊張感あふれるやり取り。

最終の第三幕では、皆ノッてきて、思わず一緒に声を出してしまう人がいたり、それに対して即座に、シーー!と押さえ込みに入る人がいたり。
最後の最後、助かると思い込んでた恋人が本当に死んでしまったことを知ったトスカが錯乱して身を投げる、という涙なしには見ていられないはずのシーンで、オーケストラが奏でる超有名な旋律にあわせて、隣の女の人が、「な〜な〜な〜、ななななな〜っ、なな〜♪」とやるもんだから、意表をつかれて、ププッ、となってしまった。おまけに舞台上では、トスカが身を投げた瞬間に暗転して、再びライトアップした時には、トスカがどこからか出てきたのか十字架片手に後ろ向きでハリボテのてっぺんでポーズをとっていた。演出の意図が、解らなくもない気がするけれど、ちょっと???だった。
しかし、大満足。行ってよかった。聴けてよかった。見れてよかった。雨やんでよかった。疲れたけれど。
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