今日乗ったタクシーは、大当たりだった。
最近友人等に便乗してタクシーを利用する機会が多い。
今日は歌う用事があって、近所に住むあまり体の丈夫でない女の子と一緒に少し遠い町まで行ってきた帰り、「タクシーで帰ろう」ということになり、ローマ・テルミニ駅のタクシー乗り場へ向かった。
時間は九時ちょっと前頃。40〜50mはあろうかという長蛇の列に躊躇したけれど、混んでるバスで45分揺られるよりかは、ということで列の最後尾につこうとすると、前から後ろから、小汚いおじさんたちが近づいてきて「タッシー?、タッシー?」と声をかけてきた。この人たち、ぼったくりタクシーの客引き。少なくとも15人以上はいただろうか。
なかには「安いよ、行き先言って値段を相談するだけだ、とっても安いよ」と明らかに怪しげなことを言ってくるのもいた。昼間だともっと控えめにこそこそとやっているのにこの時間になると彼らもまさにかき込み時なのだろうか。
少しの間うるさかったが、やがておさまって、それでもまだ遠巻きにこっちをちらちら見ながらうろうろ。。。やがてまた別の客が列に並ぼうとするとまた近寄ってきて「タッシー?・・・」とやる。さながらエサを見つけてはそれに群がるハエのようだ。
僕らの前に並んでいた中年のきれいな婦人は「困っちゃうわよね、ホント」と目配せしてくるし、後ろの紳士はおもむろに電話をかけ始めて、「今駅前のタクシー乗り場で列に並んでるのですが、偽タクの客引きどうにかなりませんか。異常ですよ。来るたんびにひどくなってる。なんでこういうのを取り締まらないの?云々」と、おまわりさん関係のどこかに、多分そこにいたすべての人の思いを代弁して機関銃のようにまくしたてていた。
そんなこんなでやっと順番が来て巡り会った今夜のタクシー。
僕は左側(運転席側)の扉から乗り込んだのだが、狭い。
運転席の背もたれを両膝で挟み込むように足を開かなければならないほど、狭い。
よくよく運転手をみれば、右腕はもちろん肩にかけてまでシートからはみ出ているほどの巨漢。まぁ仕方がないな、とあきらめて「ジャルディネッティまで」と行き先を告げると、あからさまに不機嫌な様子で「ジャルディネッティ?!」と聞き返しながら車をブインと発進させ、「くっそ、ジャルディネッティかよ、&*@#%…(何言ってるかよく聞き取れなかった)」とひとしきりぼやきながら大通りに入った。遠くも近くもない、しかもさびれた方面だから、というのもあったのか。
日本でこんな運ちゃんだったら、その道系の人かとびびってしまいそうだけれど、そこは、ローマ。一瞬唖然とはするものの「なんだよ機嫌悪いなこいつ」というところに落ち着けばあとはほっておけば何も問題はない。
まさに機嫌悪かったらしく、飛ばす飛ばす、あおるあおる、当然のごとく信号無視。流れが良くなると、あれ多分時速100キロくらいは余裕で出してたんじゃなかろうか。おかげで30分ちょっとのところ20分弱でついた。
今晩は、ちょっとした本番も終わったことだし、気分は爽快。
最近友人等に便乗してタクシーを利用する機会が多い。
今日は歌う用事があって、近所に住むあまり体の丈夫でない女の子と一緒に少し遠い町まで行ってきた帰り、「タクシーで帰ろう」ということになり、ローマ・テルミニ駅のタクシー乗り場へ向かった。
時間は九時ちょっと前頃。40〜50mはあろうかという長蛇の列に躊躇したけれど、混んでるバスで45分揺られるよりかは、ということで列の最後尾につこうとすると、前から後ろから、小汚いおじさんたちが近づいてきて「タッシー?、タッシー?」と声をかけてきた。この人たち、ぼったくりタクシーの客引き。少なくとも15人以上はいただろうか。
なかには「安いよ、行き先言って値段を相談するだけだ、とっても安いよ」と明らかに怪しげなことを言ってくるのもいた。昼間だともっと控えめにこそこそとやっているのにこの時間になると彼らもまさにかき込み時なのだろうか。
少しの間うるさかったが、やがておさまって、それでもまだ遠巻きにこっちをちらちら見ながらうろうろ。。。やがてまた別の客が列に並ぼうとするとまた近寄ってきて「タッシー?・・・」とやる。さながらエサを見つけてはそれに群がるハエのようだ。
僕らの前に並んでいた中年のきれいな婦人は「困っちゃうわよね、ホント」と目配せしてくるし、後ろの紳士はおもむろに電話をかけ始めて、「今駅前のタクシー乗り場で列に並んでるのですが、偽タクの客引きどうにかなりませんか。異常ですよ。来るたんびにひどくなってる。なんでこういうのを取り締まらないの?云々」と、おまわりさん関係のどこかに、多分そこにいたすべての人の思いを代弁して機関銃のようにまくしたてていた。
そんなこんなでやっと順番が来て巡り会った今夜のタクシー。
僕は左側(運転席側)の扉から乗り込んだのだが、狭い。
運転席の背もたれを両膝で挟み込むように足を開かなければならないほど、狭い。
よくよく運転手をみれば、右腕はもちろん肩にかけてまでシートからはみ出ているほどの巨漢。まぁ仕方がないな、とあきらめて「ジャルディネッティまで」と行き先を告げると、あからさまに不機嫌な様子で「ジャルディネッティ?!」と聞き返しながら車をブインと発進させ、「くっそ、ジャルディネッティかよ、&*@#%…(何言ってるかよく聞き取れなかった)」とひとしきりぼやきながら大通りに入った。遠くも近くもない、しかもさびれた方面だから、というのもあったのか。
日本でこんな運ちゃんだったら、その道系の人かとびびってしまいそうだけれど、そこは、ローマ。一瞬唖然とはするものの「なんだよ機嫌悪いなこいつ」というところに落ち着けばあとはほっておけば何も問題はない。
まさに機嫌悪かったらしく、飛ばす飛ばす、あおるあおる、当然のごとく信号無視。流れが良くなると、あれ多分時速100キロくらいは余裕で出してたんじゃなかろうか。おかげで30分ちょっとのところ20分弱でついた。
今晩は、ちょっとした本番も終わったことだし、気分は爽快。
コメント
コメントを投稿